7年毎に借金がチャラになる!?

会社を辞めたら新たに何かしらの収入源が必要になってきます。働かなくていいほど十分な資産のある人は別にして、自分の店を開いたり、新たな事業を起こすパターンも多いと思います。しかし問題なのは開業資金です。

例えばラーメン屋を開くにしても、テナント入居料、店舗改装量、約3ヶ月分の運転資金など、おおよそ1千万円程度必要だと言われています。それほどの貯金のある人は少ないですし、大抵の場合は借金をして、売上の中から毎月少しずつ返していく計画になります。

しかし、もし繁盛しなかったら借金を返すどころか、運転資金も足りなくなり、計画は破綻します。
金を稼ぐつもりではじめたのに、結局のところ逆に多額の借金が残るという結果になります。残念ながら、それは稀なケースではありません。

私の見た限り、ラーメン屋では、新規開店した店の半分は3年以内に無くなっていると思います。また、新規に立ち上げた会社だと10年で半数以上が潰れると言いますし、新しく店や事業を始めることはかなりハイリスクと言えます。

しかし、多額の借金を背負えば、その後の人生すべてが借金の返済で終わる、というわけではありません。
法人の場合は会社がなくなれば社長や社員に借金は残りません。
個人の場合は自己破産(正確には免責)すれば簡単に借金は0円になります。

現在では年間10万人もの人が自己破産しており、これまでの累計では200万人を超えます。
自己破産は珍しいことではないのです。
原則では、自己破産は申請しても裁判所の審査があるので、すべてが認められるわけではないのですが、実際は99%以上の人が自己破産・免責が認められています。認められないのは裁判所に提出する書類に虚偽があった場合などです。事業に失敗したというケースではほとんどすべての申請は認められます。

つまり、事業に失敗しても、(思ったほど)リクスはない、という仕組みです。失敗しても0からまた再出発できるので、思い切ったチャレンジも可能になります。脱サラして何かを始めようと思う人達にはありがたい制度です。

ただし、自己破産・免責の制度も完璧ではありません。
まず、免責になればその後7年間は再び免責になりません。短い期間に何度も借金がチャラになるわけではないのです。
また、これはよく知られていますがカードも5年から10年の間は作れませんし、借金もできません。

そして、一番大きな問題は、自分が自己破産すると借金が保証人の方に移ってしまうことです。特に多額の借金をする場合は保証人を付ける場合が多いですが、自分が自己破産すると保証人になってくれた人に多大な迷惑をかけてしまいます。
結局、仁義を重んじる人は自己破産せず、任意整理などの他の借金整理の方法を選びます(任意整理も成立すればかなり借金がへります)。

なので、いくら「失敗したら自己破産すればいい」と思っても保証人のことは頭に入れておきましょう。